前作『ハッピー・デス・デイ』が面白くて、すぐに続編である『ハッピー・デス・デイ 2U 』を観る。
続編はホラーではなくて、思いっきりコメディーをやっていたのであった。
『ハッピー・デス・デイ 2U』 ホラーではなくてコメディーに振り切った。 前作と続編ともにアイデアが最高である。 監督:クリストファー・ランドン 出演:ジェシカ・ロース, イズラエル・ブルサード Amazon |
自分が殺される誕生日を何度も繰り返すはめになった女子大生の姿を描いた新感覚タイムループホラー『ハッピー・デス・デイ』の続編。
前作と同様、主演ジェシカ・ロース。
監督、クリストファー・ランドン。
製作ジェイソン・ブラムら、前作を手がけたキャスト&スタッフが再結集した。
2019年製作/100分/G/アメリカ
原題:Happy Death Day 2U
配給:東宝東和
何者かに殺される誕生日を繰り返すタイムループから抜け出したツリー(ジェシカ・ロース)。
ツリーは恋人のカーター(イズラエル・ブルサード)と楽しく過ごすつもりでいたのに、彼のルームメイトのライアン(ファイ・ヴ)が仮面の殺人鬼に狙われるタイムループに陥ってしまった。
タイムループの原因はライアンたちが開発した量子冷却装置(SISSY)だと判明するのだ。
彼らは研究室に行き、そこで装置から放たれたビームをツリーが浴びてしまった。
再びツリーの身にタイムループが起こり、またしても誕生日の朝へと戻ってしまう。ところが、そこは元の世界と微妙に異なったパラレルワールドであった。
前作が面白かったので即、続編を観ることに。
ってか「1」と「2」、絶対に両方を観た方がイイに決まっている!
「1」だけを観て終わった気になってはいけない。めちゃくちゃ「1」の直後から「2」は繋がっているのである。なので「1」を観ていないくせに「2」から観ちゃっても絶対にダメなのである。
「1」だけを観て「2」は観なくてイイとか、「1」を観てないくせに「2」から観ちゃうとかしてイイのは『スピード』シリーズだけなのである。
『ハッピー・デス・デイ』は「1」と「2」がセットなのである。
続編である本作の冒頭ではライアンという男からの物語で映画が始まる。
最初は「ええ~、今回こいつが主人公なの~」とガッカリした。「1」のジェシカ・ロースはキュートで華があって非常に魅力的な女性であった。
でもこのライアンではあまりにも地味過ぎる。映画が持たない。ガッカリしていたのも束の間、前作と同様にジェシカ・ロースが主人公として大活躍するのである。
続編はホラーというよりも、もうコメディーでしかない。
コメディー要素がどんどん大きくなっていって、仮面の殺人鬼にはもはや何の恐怖感もないのである。
仮面の殺人鬼の正体はコロコロ別人に変わるのだけど、「なんで皆、殺人をする時にその同じ仮面を付けなきゃ気がすまないんだ??」という疑問が拭えない。
大学のマスコットキャラである仮面だとしても、違う仮面を付けたって構わないし素顔であっても構わないのにも関わらず、何でその仮面を付けたがるのだ?・・・それはこの映画がその仮面での殺人鬼のビジュアルが欲しいからであると至極当然の答えに結局はたどり着くのであるが・・・。
『スクリーム』はやっぱりこのビジュアルの殺人鬼であるべきだし、途中で全然違う仮面を付けて登場されても困るのである。
麻袋を被っていたジェイソンが何ごともなかったかのように、いけしゃあしゃあとアイスホッケーの面を被って登場するなんてことをフツーはしないのである。
続編ともなるとジェシカ・ロースは死ぬことに対して慣れたもので、工夫を凝らしながら何度も何度も自殺をする。
スカイダイビングでパラシュートなしの水着姿で飛び降りるというアクロバットな死に方をしたが、カーターとダニエルの目の前を狙って落ちるというのは、どう考えても難しい。
どうやってあんな正確に落下地点が計算出来たのか。それはもう純度100%のコメディーなのである。
何度も死ぬ姿もキュートではあるが、やはり心を打ったのは亡き母との再会シーンである。
パラレルワールドの他の次元では母は生きていて再会を果たすのである。非常に感動的である。
『ハッピー・デス・デイ 2U 』では、もうホラー的な恐怖なんて微塵もないが、続編としてのアイデアはやはり素晴らしい。「1」と「2」のアイデアがともに素晴らしくて面白い映画であった、というところで「カット、カット」。
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