長渕剛とシンガー・ソングライターのAIのコラボレーションによる、1月下旬から徐々に世界を震撼させた新型コロナウイルス感染拡大の恐怖の中で、日本人の心を代弁するかのような新曲『しゃくなげ色の空』が完成した。
6月9日(火)より、Apple Music、Spotify、LINE MUSIC、Amazon Musicほかにてリリースが開始。
日本中が外出自粛要請の中で、賑わっていた街並みはゴーストタウンの如く変貌した。
家族、恋人、大切な人同士でさえも触れ合うことをためらうような日々が続く中で、誰もが「孤立」を感じる状況が続いたように、長渕自身もまた恐怖と孤立感を感じていたのだ。
「会いたい」と思っても会えないもどかしさ、言葉にはならない複雑な思いを詩に紡ぎ始めたのが本楽曲『しゃくなげ色の空』。
「君がいない。僕がいるのに。」
「勝つために君をおきざりにしない~手を伸ばすから掴んでほしい、触ってほしい、抱きしめてほしい。
君と生きて、君と死んで、君と生まれて、そして僕はここにいるから。」
楽曲タイトルの“しゃくなげ(石楠花)”という花は、日本中が自粛モードになってから長渕が過ごしていた家の庭に咲いていた真っ赤な鮮やかな色の花だった。
今回長渕はソロではなく、同じ鹿児島県の出身で以前から親交があったというAIと共に歌っている。
長渕が女性とのコラボレーション楽曲を発表するのは、これが初である。
長渕は、男女でこの楽曲を歌うことで、さらなる希望を創出したかったと語った。
[コメント]
俺たちは、とんでもない不安と恐怖をはっきりと感じた。世界の全ての人々もみな平等の恐怖を。
やすやすと希望や優しさを打ち立てられない現実に直面している。
全てが止まった時に、俺は空を見た。 皮肉にも、今まで生きてきて見たことも無いほどに空がキラキラ輝いていた。 鳥たちも帰ってきた。
そして、歌を書いた。
日本の宝ともいうべき 歌姫 AIに電話した。 いっしょに「今」を歌おう!!って。 そして、歌った。 二人で歌った。
俺もAIも生きている喜びをしっかり感じた。 だから、みんなにもすぐ聴いてもらいたいと思った。 ――長渕 剛
日本に希望を撃ち込みたい。
“AIちゃん力を貸してくれ”と長渕さんから連絡がありまして、最初は私がまさか一緒に歌うなんてめっそうもございやせん!!!って感じでしたが、、 歌を聴けば聞くほどその歌詞の意味がどんどん伝わってきて本当に素晴らしい歌だなと、、 ただ歌ってみたらやっぱり長渕さん節が私にはなかなか難しく感じを掴むまで時間がかかりましたが心を込めて精一杯頑張りました!
とにかく一緒に歌えて光栄です!! ――AI
やっと剛が動いてくれたかって感じ。
年始に映画『太陽の家』が公開されて以来、全然活動を目にする機会がなかった。
震災等があった時は被災地に行って歌っていたりしたが、コロナに関しては「外出自粛」で日本中が身動き出来ないわけだから、誰を助けに行くことも出来ない。
海外では「ロックダウン」なんて言って「外出禁止」だから、誰も身動きが出来なかった。
なんとかオンライン上で自分なりに活動をするぐらいで。
それにしても剛の何かしらの動きを期待していたわけだが、なんと新曲を書いていた。
しかもAIさんとコラボで。
AIさんとコラボしたのは正解だと思う。それだけ話題にもなるし、剛ファン以外の人たちにも『しゃくなげ色の空』を届ける幅が広がるわけだから。
切ないけれど、力強くて、「寄り添う」ような、優しくて美しい楽曲である。
この記事へのコメントはありません。