雨宮慶太監督の描く圧倒的に美しくカッコイイ世界観で描く妖怪物語。
『ROKUROKU』
最高のデザイン、ビジュアルに魅了される。 |
『牙狼 GARO』シリーズ、『ゼイラム』の雨宮慶太の原作・総監督による、妖怪たちと人間の戦いを描いたホラー。
『HiGH&LOW THE RED RAIN』『珍遊記』の山口雄大が監督。
2014年製作/91分/G/日本
配給:キュー・テック
地味で真面目なOL・イズミは、ある日中学の同級生・ミカとホテルのレストランで再会。
ミカから近々結婚するのだと知らされるが、イズミの元に母親から祖父がいなくなったという電話がかかってきた。
家へとひとまず帰ろうとするも、一向にホテルの出口が見つからず。
突然666号室が現れて、赤い着物を着た首の長い女、恐ろしい顔をした“ロクロク”が2人を待ち受けていた。
その顔を見たミカは、子供の頃にロクロクに告げた「子供が出来たらあなたにあげる」という約束を思い出す。
そしてイズミもまた、ロクロクと約束を交わしていたのだ・・・。
以前まであまり知らなかったのだが、最近、雨宮慶太監督の描く世界観に非常に惹かれる。
先日『ゼイラム』は観たが、他の作品に触れることはなかった。
代表作としては『牙狼<GARO>』があるが、そのビジュアルにしても非常にカッコイイ。
イラストもメチャ上手いし、筆文字もカッコイイ。デザインがとにかく抜群にカッコ良くて優れているのだ。
そんな雨宮慶太監督が描く妖怪の世界『ROKUROKU』は、そのビジュアルを見ているだけで非常に魅力的な世界観である。
とにもかくにもビジュアルがカッコ良すぎて、そこに目を奪われる。
もちろん物語も大事なのであるが、雨宮慶太監督のビジュアルによる世界観が好きなので、物語が気にならず、そのカッコ良かったり、美しかったりする映像に心を奪われるのだ。
9つの妖怪物語で構成されているのだが、最初から最後までを通して主軸になる物語が一本ある。
短編を見せていきながら主軸の物語を最後まで見せていくという構成も、飽きさせることのない見せ方で非常に良かった。
「次はどんな妖怪が出るのだろう」という楽しみもあり、この世界観に魅了された。
雨宮慶太監督の他の作品も観ていこうと思う、といったところで「カット、カット」。
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