都市伝説が元ネタになっている白石晃士監督の『テケテケ』を観たのだ。
『テケテケ』 残虐な殺し方も面白い。 恐怖とユーモアが織り交ざった「テケテケ」。 監督:白石晃士 出演:大島優子 山崎真実 |
下半身のない女性の霊“テケテケ”に命を狙われるという都市伝説を映画化した衝撃のホラーを、『オカルト』などの鬼才・白石晃士監督が描く。
主演はAKB48の大島優子、勇気あるヒロインを体当たりで演じている。
共演は『少林少女』の山崎真実。
映像化が難しいと言われてきた驚異の妖怪“テケテケ”の造形は一見の価値あり!
2009年製作/72分/日本
配給:アートポート
ある日、可奈(大島優子)のクラスメートの綾花が下半身のない死体で発見される。
学校でも下半身のない女性が相手の足を奪う“テケテケ”の話題で持ち切りになるのだが、可奈も一度は襲われてしまうのだった。
しかし奇跡的に逃げ切ることができた。
彼女が図書館で調べものをしていると、大学で心理学を専攻して、都市伝説の卒論を書いている理絵(山崎真実)と話が弾み・・・。
都市伝説である「テケテケ」を題材にした映画なのだが、「怖い」というよりも娯楽作品として面白かった。
下半身がない女性は二本の腕のみで歩いているのだから、その迫りくる恐怖は計り知れない。
物語もシンプルであることが非常にわかりやすくてイイ。
テケテケによる殺し方も残虐であるがゆえに、呆気にとられる感じで、太刀打ちできない。
現場を目撃した女子高生は一生のトラウマである。
とてつもなく怖い存在の「テケテケ」が迫ってくる時の音が、「テケテケ」という音を立てているというところが恐ろしくもありユーモアでもある。
都市伝説というもの自体が、「怖い」というものと「ユーモア」を兼ね揃えているので、バラエティーでも「都市伝説」だけでスペシャル番組が企画されて人気を博しているのだ。
都市伝説は信じられない話ではあるが、「実際に起きたことのように」今日まで、僕たちに語り継がれているのだ。
遠い話であった「都市伝説」が、もしも自分の身近で起こり始めたら、その恐怖は絶大のものである。
しかも、遂に自分自身にまで迫ってくるのだから。
そんな都市伝説を映像化するのだから、やはり興味をそそられるのだ。
都市伝説を題材にしたシンプルでありながらも、恐怖とユーモアを織り交ぜた作品は面白かった、といったところで「カット、カット」。
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