リュック・ベッソン監督の『ルーシー』を観たのだ。
『ルーシー』 ルーシー、覚醒。 韓国マフィアに立ち向かう。 監督:リュック・ベッソン 出演:スカーレット・ヨハンソン モーガン・フリーマン チェ・ミンシク Amazon |
スカーレット・ヨハンソンを主演に、リュック・ベッソン監督が初タッグを組んだサイキックアクション。
「人類の脳は10%しか機能していない。もしも脳が100%に覚醒したら?」
2014年製作/89分/PG12/フランス
原題:Lucy
配給:東宝東和
ごく普通の生活を送っていた女性ルーシーは、ある日、台北のホテルでマフィアの闇取引に巻き込まれてしまう。
マフィアは人間の体内にある物質の入った袋を埋め込んで、その人間を海外に送り出すことで物質の密輸を行おうとしていた。
密輸のためにルーシーはその物質を体内に埋めこまれたが、体内で物質が漏れ出すアクシデントによって、彼女の脳は突如覚醒し始めるのだった。
その影響によって普通の人間なら全体の10%しか機能していないと言われる脳の機能が、徐々に覚醒していく。
「頭脳拡張20%」驚異的なスピードで言語をマスターして、「頭脳拡張40%」目に見えない電波をコントロールし始めた。
脳科学者ノーマン博士(モーガン・フリーマン)が見守る中でルーシーは、次々に人智を超えた能力を発揮する。
脳の覚醒率が上がるに従って超人的な力が解放されていくルーシーは、自分と同じような人間を二度と生み出さないために、マフィアの計画を阻止するために動き始める。
次第に人間性を失っていくルーシーは、自分自身でさえもコントロール不能な状態となって暴走していくが、覚醒の勢いは誰にも止めることが出来ない。
ルーシーの存在は破滅か、それとも、救いとなるのか。
やがてルーシーの脳は100%覚醒へと近づいていく・・・。
え?こんな物語だったの?
勝手に「女性の殺し屋の物語」と思い込んで観たのだが、全然違った。
リュック・ベッソン監督だから、女性の殺し屋アクションという先入観があった。
まさかクスリによって覚醒してしまったルーシーが、マフィアをぶっ潰す映画だとは思ってもみなかった。
しかもメチャクチャな覚醒型。
10%しか機能していない脳が、どんどん100%に向かって覚醒していく。
メチャクチャな設定の物語ではあったが、なかなか面白いではないか。
それでいて主人公であるルーシーの素性が全然わからないのも面白い。
台湾に留学中のルーシーがクラブ遊びで知り合った男にハメられて、ヤクの運び屋をさせられ韓国マフィアに捕らえられたという描写だけで、「ルーシーが本当は何者であるのか?」の描写が全くない。
この映画は余計な説明を省いて、「ルーシー」という名前だけしか情報がない彼女の覚醒物語を存分に楽しめばイイのだ。
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