ゴジラ生誕40周年作品を観た。
『ゴジラVSメカゴジラ(1993)』 メカゴジラの脅威がイマイチ。 ベビーゴジラと三流人間ドラマ。 監督:大河原 孝夫 出演:高嶋 政宏 佐野 量子 小高 恵美 |
最終兵器メカゴシラとゴジラの闘いを描く、ゴジラ生誕四十周年、シリーズ二十本記念作。
『ゴジラVSモスラ』の大河原孝夫が監督。
ゴジラ・シリーズの全作品を手掛けている田中友幸が製作。
『ゴジラVSビオランテ』から四作連続で富山省吾がプロデューサー。
『リトル・シンドバッド 小さな冒険者たち』の三村渉が脚本。
ゴジラ音楽の生みの親・伊福部昭が音楽を担当。
『ゴジラVSモスラ』の川北紘一が特撮監督を担当。
1993年製作/107分/日本
配給:東宝
復活したラドンを調査するためにアドノア島を訪れた五条梓たち。
そこで謎の卵を発見して日本に持ち帰った卵からベビーゴジラが誕生した。
ベビーを追ってゴジラは京都に上陸する。
その頃、国連G対策センターでは、メカギドラの研究により未来兵器・メカゴジラを完成させていた。
メカゴジラという怪獣ロボは好きなんだけど、いまいちメカゴジラの脅威を描ききっていないと思う。
そもそもイヤなことを言うと、ゴジラに対抗するのにメカゴジラを作ってしまうことに意味がない。
何故、ゴジラと同等のモノを作ってしまうのだろうか?という疑問がある。
例えば実際にライオンを倒すのに、メカライオンを作るであろうか?
ライオンよりも巨大で、ライオンよりもパワーアップした別モノを作るのではないか。
そんなイヤなことを言っても仕方ない。
エンタメ作品としてはメカゴジラは大いにアリだし本当は好きなのである。
しかし、メカゴジラという発想は素晴らしいが、その発想を超えた特性がないのだ。
派手な攻撃もあるが、ゴジラを仕留めるほどの破壊力もない。
映画としての面白さはあるが、ゴジラと同じ攻撃をして張り合っていることも違う気がする。
メカゴジラの正解がわからない。
圧倒的なパワーとスピードと攻撃力でメカゴジラの脅威や恐怖を描ききり、ゴジラに絶望的なピンチを与えることがイイとは思うが。
本作で出てきたベビーゴジラにも違和感を覚える。
ミニラとも違う、ただの凶暴ではない小さいゴジラ。
人間との触れ合いを描いて親近感を持たせてみても、ミニラの可愛さには敵わない。
人間ドラマに関しては緊張感のない三流ドラマであったが、一番の見どころは高島忠夫さんと高嶋政宏の親子共演だったりする。
ゴジラとベビーゴジラの関係よりも、高島親子の共演の方が心温まるぜ!ってなところで「カット、カット」。
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