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映画『さんかく窓の外側は夜』ネタバレ・あらすじ・感想。

霊探偵ものの『さんかく窓の外側は夜』を観たのだ。

『 さんかく窓の外側は夜』
怯えて、すぐに気絶する三角。
漂う二人のBL感。
監督:森ガキ侑大
出演:岡田将生志尊淳平手友梨奈

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予告編

 

 

解説

 
ヤマシタトモコの同名コミックを実写映画化した、心霊探偵バディの活躍を描いたミステリー。

 

『さんかく窓の外側は夜』
ヤマシタトモコ  (著)

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霊を祓うことができる除霊師を岡田将生、霊が見える書店員を志尊淳が演じる。

物語の鍵を握るヒロインに「欅坂46」脱退後初の映画出演となる平手友梨奈が扮する。

滝藤賢一、マキタスポーツ、新納慎也、桜井ユキ、和久井映見、筒井道隆らが共演。

『おじいちゃん、死んじゃったって。』の森ガキ侑大が監督。

『重力ピエロ』『本能寺ホテル』などの相沢友子が脚本を担当。

 

2021年製作/102分/PG12/日本
配給:松竹

 

あらすじ

 
幼い頃から霊が見える特異体質に悩む書店員の三角康介(志尊淳)は、除霊師の冷川理人(岡田将生)に勧誘され一緒に除霊の仕事をすることに。

コンビを組んだ二人は様々な依頼を受けて除霊作業に関わる中で刑事の半澤(滝藤賢一)から1年前に起きた連続殺人事件について相談され、調査に乗り出して間もなく遺体を発見する。

だが、その遺体には呪いがかけられていて、事件の真相を追ううちに、二人は死んだ殺人犯の声を耳にする。

 

感想

 
少々変わったホラーテイストの本作は幽霊と対峙する人間模様が面白い。

志尊淳演じる三角(みかど)は子供の頃から幽霊の姿が見えるが、「見える」ことで周囲から嘘つき呼ばわりされ友達が出来なかった。

実際「見える」人が同級生に存在していたとしても、友達が一人も出来ない状況になるのは不自然な気もする。

普段は普通に過ごしていれば、それなりに友達が出来るはずではないだろうか。それでも友達が出来ないとすれば、よっぽど普段から三角に虚言癖があったり単純に嫌われ者だった可能性が高い。

志尊淳程のイケメンならば幾ら霊感があると言っても、周囲の女子たちが黙っていないだろう。彼女ぐらい簡単に出来るはずである。

もし僕が三角と同じクラスメイトならば、「幽霊が見える」との言葉に興味を抱いてしまう。嘘か本当かは置いといて、三角の言葉に耳を傾けてみる。理由は面白いからだ。

その代わり嘘だと判明した場合は、ブチギレて二度と口を利くこともないが。

大人になっても三角が幽霊の姿を見ただけで怯えているのも不自然である。

幽霊を日常的に見える人にとっては、「見えることだけ」では恐怖は感じないと僕個人の調査では明らかになっている(ホンマか!)。

幽霊といっても全ての幽霊が人間に危害を加えるわけではない。むしろ悪霊的なものは、ほんの一部にしか過ぎないと僕個人の調査では明らかになっているのだ(ウソつくな!)。

なのでイチイチ怯えている三角は不自然で、「早く慣れろよ」と思ってしまう。

三角の霊感エピソードには疑問が残るものの、岡田将生演じる冷川とバディを組む設定は面白い。

「見える」三角「祓う」冷川が事件を解決していく展開はワクワクするではないか。

だがいつまで経っても幽霊に怯えて「はぁはぁ」言っている三角を観ているのは非常にツマラナイ。「お前いつまでビビッてるの?」と観ているのがしんどくなるのだ。

三角と冷川の関係がBLっぽいことから、冷川は三角の胸に手を添えるのではなく、いっそのこと股間に手を添えて欲しいと思った程である。

とにかく終始、三角がビビリっぱなしでやるせない。更に三角はすぐに気を失う。何かにつけて気絶するのだ。

冷川のキャラは良い。冷静沈着で何を考えているのかワカラナイ人間味のないキャラ。助手としてだけでなく、BL的な感じで三角と組みたいヤツ。得体が知れなくて良い。

刑事役の滝藤賢一も良い。「信じない」ことで冷川の精神の安定を保つ貴重な存在。

映画『響 – HIBIKI – 』で天才小説家を演じた平手友梨奈と編集者を演じた北川景子が、何故か本作でも謎の共演。しかも北川景子はチョイ役で一瞬で殺害される悲惨な役柄。

平手友梨奈が相当な悪党であるにも関わらず、途中で「優しいコ」になっているのも違和感。どうせなら超悪党のまま、三角たちとド派手に対決して欲しかった。

しかも多くの人たちの命を奪っておきながら、のうのうと暮らしている姿には「は?」と疑問を覚えた。ラスト、平手友梨奈の身体に呪い的な異変が起きたことで、「そりゃそうだ」と一安心したが。

続編があるような終わり方をしたが、続編がなければ消化不良な物語である。

漫画原作を読んでいないので、この先どうなるのかは知らないが、映画版だけでは不親切な内容であるのは気になるところ。

「続きはWEBで」ならぬ「続きは漫画で」、といったところで「カット、カット」。

 

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