ドニー・イェンとニコラス・ツェーがW主演を務めた『レイジング・ファイア』を観たのだ。
『レイジング・ファイア』 最高のアクション! メチャクチャな復讐心。 監督:ベニー・チャン 出演:ドニー・イェン ニコラス・ツェー チン・ラン |
ドニー・イェンとニコラス・ツェーがW主演を務めたポリスアクション。
正義感に溢れた警察官チョンをドニー、復讐に燃える狂気の男ンゴウをニコラスが演じる。
本作が2020年に急逝した香港アクション映画界の巨匠ベニー・チャン監督の遺作。
『るろうに剣心』シリーズでアクション監督を務めた谷垣健治がスタントコーディネーターを務める。
2021年製作/126分/PG12/香港・中国合作
原題:怒火・重案 Raging Fire
配給:ギャガ
何年も追い続けてきた凶悪犯ウォンの薬物取引の現場に踏み込もうとしたチョン警部(ドニー・イェン)は、直前で作戦から外され、警察の動きを察知した何者かがウォンの一味と捜査官たちを殺して薬物を奪う。
容疑者として浮上したのはチョンを慕っていた元エリート警察官ンゴウ(ニコラス・ツェー)と彼の元部下たち。
4年前、ある事件が原因でンゴウはチョンに深い復讐心を抱き、恐るべき計画を実行しようとしていた。
ドニー・イェンが主演する壮絶なアクション映画をひたすら楽しんで観る。
警察の元同僚たちが復讐心を燃やして犯罪に手を染めていく物語は、過去の出来事を回想しながら突き進んでいく。
しかし彼らの復讐心も分からないでもないが、「そんなに警察官をバンバン殺す程の復讐をするのかね?」という疑問は拭えない。
命令に従い動いたことで結果刑務所送りになった彼らの皆が皆、刑務所を出所したら極悪非道になっていた。それはちょっと無理がある。本人にしか裏切られた痛みは分からないが、「復讐心でメチャクチャな犯罪をしよう」とは思わない。仮にも元警察官だ。
彼らの復讐心には一切理解出来ないが、繰り広げられるアクションは最高!
また悪役を演じるニコラス・ツェーがスゲ~カッコイイ。警察官時代も犯罪者になってしまった彼も、どちらも異常にカッコイイのだ。
知性がある顔立ちで感情を露わにすることなく冷静に怒り、復讐心を燃やして激しいアクションを暴発させる。
カーチェイス、銃撃戦、カンフーと最高のアクションがてんこ盛り!
散々アクションして最後も思いっきりバトルして、事件が解決したらスパッとエンドロールが流れる潔さも好き。
邦画だとダラダラと余韻に浸って感動させようとするシーンを作るが、そんなのいらない。事件解決したらスパッと終わればいい。
ベニー・チャン監督の遺作である本作は最高の作品であった、といったところで「カット、カット」。
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