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永久保 貴一 (著)『生き人形』を読んだのだ。

川淳二の実話怪談を漫画にした『生き人形』を読んだのだ。

『生き人形』
永久保 貴一 (著)

 

生き人形

 
稲川淳二の最も有名な実話怪談を漫画化した本作を手にすることに。

あの壮絶な恐怖体験がどんなカタチで表現されているのか、非常に興味深い。

怪談は「語り」によって聞き手のイマジネーションを膨らませてくれるが、漫画化することで視覚から情報を得て読み手は疑似体験していく。

怪談では「生き人形」の姿も耳で得た情報を頼りに自分の中でイメージをして物語に没入していくのだが、やはり漫画であるので「生き人形」の姿は視覚的に確認出来る。

そして漫画であるが故にデフォルメされ多少のリアリティーさは損なわれてしまうが、視覚的な効果がある分、恐怖を倍増させることも可能である。

生き人形の表情が変化したり恐ろしい表情をした顔のどアップ等で、視覚的な効果によって怖さを演出することが出来るのだ。

本作の漫画で描かれた「生き人形」は可愛らしい少女のように描写され、人形のようには見えない。

「怖い」と評判の漫画だというが、人形自体から視覚的に感じる怖さはないのだ。

永久保貴一さんの優しい画風の影響もあるし、少女漫画として掲載された物語なので、リアルに見た目が怖い印象は避けたのかもしれない。

ただ巻き起こる怪異は非常に怖い。こんなのが自分の周囲で起きたら恐怖でしかない。

生き人形に関わったスタッフたちが、どんどん霊障を受け、命を落とす人まで続出する。

稲川淳二がテレビ局に依頼され生き人形の話をしようとすると、また怪異が繰り返される。

テレビの生放送中にも衝撃的な映像が流れてしまうのだから、もう絶叫ものなのだ。

そんな中で、ふと思ったが何故に稲川淳二自身に霊障が起こらないのだろう?

もし「生き人形の話をさせたくなかった」としたら、稲川淳二が狙われ事故等に遭遇しててもおかしくない。

稲川淳二は生き人形の話をすることは非常にためらうが、生き人形からすれば稲川淳二の口を封じればイイだけではないのか。

そんな疑問が脳裏によぎった。また『生き人形』自体の物語も読み応えがあるが、『生き人形』を執筆するにあたって永久保貴一さん自身がバッチリ心霊体験をしているのが怖かった。

まさか『生き人形』の漫画を描く人にまで怪異が起こるなんて・・・。

更にハロウィンコミック版(他のコミック版は読んでいない)の『生き人形』では、他にも『呪い釘』『遊ぶ踏切』『学校』が収録されており、こちらも中々面白い物語になっている。

さて、続いては既に購入済の『続・生き人形』を読みたいと思う。

 

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