さてさて前置きはなしにして、映画のレビューをしていきまーす。
『ソレダケ/that’s it 』 センスで走り続ける映画。 監督のしたいことを詰め込んでる。 監督:石井岳龍 出演:染谷将太, 水野絵梨奈,渋川清彦, 村上淳, 綾野剛 |
監督のやりたいことを、撮りたい映像を、ひたすらに撮り続けたんだろうなという作品。
街を走ったり、暴力シーンだったり、銃撃戦だったり。
特に銃撃戦のシーンなんて無理矢理、挿入した感がある。
撮りたい映像が先行して、物語を後からくっつけた感。
だからこそ映画としては作り手のエネルギーを感じる。
染谷将太の役どころが『ヒミズ』に通ずるところがある。
怖いもの知らずのクレイジーなのだが、ボコボコにやられてしまう。
映像と音楽の疾走感をふんだんに詰め込んだ作品。
『カラスの親指 by rule of CROW’s thumb』 上映時間は長いが楽しめる。 能年玲奈の可愛さがわかった。 監督:伊藤匡史 出演:阿部寛, 村上ショージ,石原さとみ, 能年玲奈 |
映画の上映時間が2時間40分でかなり長い。
話の内容はその長さを感じさせない飽きない作品ではあるけど、もうちょっとギュッと縮めることは出来たかな。
村上ショージの演技が良かった。
『あまちゃん』は観ていないが、能年玲奈の可愛さがよくわかった。
目ヂカラがハンパなく、純粋さをすごく感じる。
本作の仕掛けとやらに、まんまと騙された。
『盲獣VS一寸法師』 ただただ気色悪い。 全然、一寸法師じゃなかった。 監督:石井輝男 出演:リリー・フランキー, 塚本晋也,平山久能, リトル・フランキー, 藤田むつみ |
ずっと気色悪い。
全然一寸法師じゃない。
子供の体型をした大人。
手のひらに乗るぐらいのサイズを想像していた。
映画の持つ雰囲気は怪奇話としてすごく良くて、若き日のリリー・フランキーを観れたし、それはそれで楽しめた。
『 溺れるナイフ』 女コミの恋愛映画だと 知らずに観ちまったぜ。 監督:山戸結希 出演:小松菜奈, 菅田将暉,重岡大毅, 上白石萌音 |
内容を全く知らないで観ていて「なんだ、この女コミみたいな設定は?」って途中で思っていたら、本当に女コミの実写化であった。
個人的に、先ず前提として恋愛映画が嫌いなのだ。
男女の惚れたはれたとか、どーでもイイ。
しかし映画として魅せるチカラはすごくあった。
菅田将暉の演技は美しくやっぱり上手い。
映像もすごく美しかった。
主役の二人よりも、片想いや失恋する側に感情移入してしまう。
菅田将暉はヤンキーの役柄だが、「やっぱり女ってヤンキーが好きなのか?」と失望する。
必ず対極して、すげー優しいイイ奴が現れる。
ヤンキーと優しいイイ奴では、絶対に優しいイイ奴の方が女を幸せにしてくれるはずなのに、女はヤンキーを好きになってしまう。
アホ過ぎる。ヤンキーに魅力を感じる低脳な女に感情移入するどころか、嫌悪感しか抱かない。
そして片想いしてフラれてしまう男に感情移入して、すごく悲しい気持ちになる。
恋愛映画を観ても、心がときめいたり幸せな気持ちにはならない。
失恋した男に感情移入をして、いつも傷ついて絶望しているぜ。
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