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『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観てきたのだ。

ランティーノ最新作、『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観てきた。

事前情報を全然頭に入れてなかったのが残念。なんとなく、ある殺人事件を元に作られた映画だという認識しかなかった。

これから観る方は、1969年8月9日にハリウッドで起きた「シャロン・テート殺害事件」ぐらいは、知らなければネットで検索して情報を入れておいた方がいい。情報を入れておいた方が、もっと映画を深く堪能出来るからだ。

実際に起きた悲惨な殺人事件なので、知っておいた方が、より映画が楽しめると言うには誤解があるが、例えば僕たちは体験すらしてなくとも、戦争の歴史を知っているからこそ、戦争映画の残酷さを映画を通して実感出来るのだ。

映画を堪能するためにも、これから観る人たちは「シャロン・テート殺害事件」について情報を入れておくことをお勧めします。

そして、以降はネタバレを含む記事があると思うので、映画を観てから読んでいただけると幸いです。

1969年の映画と音楽

ディカプリオ演じるテレビ俳優のリック・ダルトン、ブラピ演じるスタントマンのクリフ・ブース。クリフは、リックの専属スタントマンで付き人もやっている。車での送迎や何やらと、二人は信頼しあって、仕事の相棒であり大事な友達でもある。

1969年は、僕はまだ生まれていないので、どんな時代かは知らないが、映画を観れば何となくイメージは湧く。古き良き時代と言える頃だと思う。

映画オタクのタランティーノは、この時代の映画もすごく愛していたんだろうなぁと終始伝わってくる。

モノクロの映像で繰り広げられる西部劇は、非常にカッコイイ。

人気スターだったリックは俳優として落ち目になり、テレビで悪役を演じてばかりいる。そういえば、タランティーノ監督の『ジャンゴ』でも、ディカプリオは悪役を演じていたなぁと思い出す。

劇中で多くの音楽が流れる。カーステレオから流れる音楽、レコードから流れる音楽、1969年という時代を表すのに、その当時の音楽を流すというのは、非常に効果的だ。

僕はその知識がないので、何の音楽が流れていたのかは知らないが、当時を生きてきた人達にとっては懐かしいものだし、その音楽を知っている人達にとっては、時代の風景や雰囲気を共に味わえるワクワクする映画になっている。

軽快に流れる音楽は、とてもハッピーだった1969年の匂いを肌感覚で感じさせてくれる。

ブルース・リー描写

映画を観る前は、ブルース・リーのそっくりさんに「めっちゃ似てるやん」と思っていたが、映画を観てみたら、さほど似ていなかった。

やはりブルース・リーのカッコ良さは唯一無二、姿格好は似せる事が出来ても、あのカッコ良さまでは似せる事が出来ない。

ややコメディータッチで描かれているブルース・リーに違和感。「これは好きじゃないなぁ」と少しガッカリする。

カッコ良さを真似る事が出来ないから、コメディータッチで誤魔化したのかもしれない。確かに物語上もシリアスなシーンではなく、コメディーなシーンであったからだ。

タランティーノのブルース・リーの描写には遺族からも批判があった。詳細は知らなかったので、映画を観る前はタランティーノの味方だった僕も、映画を観た後は僕の気持ちも遺族サイドについた。

遺族の方々は「口が達者で横柄な男」として描かれている事に批判しているらしい。ブルース・リーの寡黙で謙虚というイメージとは真逆だからだ。

タランティーノは、自身の取材で「ブルース・リーは少し横柄であった」と反論している。

僕はと言えば、そんな事はどうでも良くて、ブルース・リーがカッコ良くない!という気持ちが大きいのだ。

皆の憧れのブルース・リーをもっとカッコ良く描いて欲しかった。「アチョ~!」という声も少し間抜けな感じがした。実際のブルース・リーの「アチョ~!」は痺れる程にカッコイイのに。

タランティーノも『キル・ビル』でブルース・リーのトラックスーツを真似る等、リスペクトしている想いは伝わっているが。

ブラピのヒリヒリするほどのカッコ良さ

僕個人的には、ブラピが異常にカッコ良かった。

ディカプリオは落ち目の俳優を演じていて、泣き虫で情緒不安定だったりする。それはそれで人間味があって、非常に愛すべきキャラクターに仕上がっている。

ブラピは常に落ち着いていて、ワイルドでケンカがめっぽう強くて、大人の余裕がある。

とにかくブラピの暴力シーンは必見!!ヒリヒリするほどカッコイイ!!

さすが『ファイトクラブ』でケンカしまくっていただけの事はある。

シャロン・テート殺害事件

1969年8月9日に、高級住宅地ベル・エアのロマン・ポランスキー監督の豪邸で、妊娠8か月のシャロン・テートが殺害された実際の事件。

映画では、その家の隣に、ディカプリオ演じるリックが住んでいる。シャロン・テートは実際の人物だが、リックとクリフはフィクション上の人物。

この映画は、その1969年8月9日に向かっていっている。だからこそ、この悲劇を前情報として知っていた方が、映画を観ていてドキドキする。

僕は、その前情報を入れていなかったので後悔した。

劇中でのシャロン・テートは凄くキュートで、無邪気で本当に愛らしい。

タランティーノ監督の優しさやシャロン・テートへの愛情も感じられる。

この女性が殺害される悲劇なんて誰が観たいだろうか??

物語はクライマックスへ。

一応、映画を観ていない方のためにも、そこのネタバレは書かないでおきます。すごく大事なところだから。

感想
クライマックスへ向かう道中は、物語に大きな起伏があるわけでもないんだけど、リックが演じる劇中劇があることによって、映画を飽きさせることなく楽しませる作りになっている。

リックの俳優としての葛藤や人生と、クリフの危なっかしいスリリングな日々と、シャロン・テートのキュートな数々のシーンが織りなす事によって、観ている者をとてつもなく愛させる登場人物と映画になっている。

今作も足フェチのタランティーノ満載である。

とにかく女性の裸足が出る、出る、出る。

ブラピは尋常なくカッコイイし、ディカプリオも『タイタニック』での王子様キャラを見事に路線変更して、渋い俳優へと成功した。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』を観て、あらためてタランティーノ監督、凄いっす。今作もタランティーノ監督の「好き」がいっぱい詰まった映画。

『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、僕も大好きな映画です。

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