テクノロジーの進化によって、僕たちの生活はどんどん変わっていく。
政治家になるよりも開発者になった方が、僕たちに直結した生活を変えていけるのだと思う。
ジョブズが世界を変えたように。
例えば、僕が子供の頃には家庭にダイヤル式の黒電話が置いてあった。
それからプッシュ式の電話に変わり、受話器が電話機本体に備え付けれれた親機と、電話機本体と別の場所に置かれたコードレスの子機を扱えることになったことで、より便利になった。
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更にそこに付随して留守番電話機能やFAX機能なんかも付いたりしたことによって、当たり前のように僕たちの暮らしに溶け込んでいった。
高校生の頃にはポケベルが流行して、電話機から相手に数字で用件を伝えるという暗号を読み解くようなことをフツーにやっていた。「084(おはよう)」「0833(おやすみ)」など。
そして高校卒業後には、携帯電話が少しづつ普及してきたが、まだまだ通話料も高く、本体もぶ厚くて重かった。家にいなくても、移動先で連絡がとれるようになった。また女の子の実家に電話して「女の子のお父さん」が出る心配をしなくても、直接本人の携帯電話に電話出来るという画期的な時代が到来した。
それからメールが打てるようになり、画素数はかなり低いが写真を撮れるようになり、インターネットが繋がるようになった。
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街から公衆電話が少しずつなくなって、手紙を送り合う習慣もなくなった。
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そしてスマホの登場により脅威的なスピード感で、僕たちの生活は一変したのだ。
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インターネットで検索したり、スマホでショッピングしたり決済したり、音楽を聴いたり、動画を観たり撮ったり、ゲームで遊んだり、SNSで交流したりと、もうほとんどのことがスマホひとつで完結することが出来るようになった。政治家たちが僕たちの暮らしを苦しめていく一方で、テクノロジーは僕たちの暮らしを快適なものへと変えていってくれたのである。
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進化を遂げていくテクノロジー、そしてAIの発達により僕たちの暮らしは更なる変化を余儀なくされている。
AIによって現在の仕事のほとんどがなくなっていくという。
レジからレジ打ちがいなくなりセルフレジが導入された。
キャッシュレス化が進み、銀行員の仕事もAIに変わり、大量の銀行員が職を失い銀行が閉鎖した。
AIによって自動運転化がされていけばタクシー運転手等の仕事もなくなっていく。
テクノロジーが進化を遂げていく一方で、「もうそんなに機能は必要ないんじゃないの?」という疑問が拭えない。
スマホのカメラのレンズが3つになったり、ちょっとした機能が少しずつアップデートされていくけど、特に暮らしに支障をきたすわけでも必要でもない。画期的な機能でない限り「そこまで細かい機能にこだわらないよなぁ」というのが僕の感想だ。
AIの導入によって奪われていく仕事も、テクノロジーの進化によって変わっていく機能も、これから僕たちの未来は「人間しか出来ないこと」が重要になってくる。むしろ、そこが浮き彫りになってくるので大きな価値になるのだ。
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テクノロジーは機能よりもアートへと、目を向けることになる。
自分の所有しているガジェットやアイテムを、機能よりもデザインで選んだ経験はないだろうか?
デザインがそぐわなければ「ダサいなぁ」なんて購入を控えることもあるし、デザインに魅了されれば「オシャレ~」と鼻歌まじりに購入することもある。
似たり寄ったりの機能や追加された機能にも特に必要性を感じなければ、購入動機はデザイン重視になってくる。
恋人選びだって似たり寄ったりのスペックの人たちの中であれば、美男美女を選ぶのは男女共通しているではないか。現に美男美女はモテているのだから否定出来まい。
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テクノロジーもAIも「正解」を導き出す。人間は素敵に「間違う」ことが出来るのだ。言わば「正解」を追い求めていくことがAIの仕事であるのなら、人間が生み出すものには「正解はない」、いや「いろんな正解がある」のだ。アートというものは色んな正解があり、また正解がないものでもあり、人間らしい間違いもある。アートには決してテクノロジーやAIでは表現出来ない、人間の無限なる可能性が秘められている。
どれだけテクノロジーが進化しても、アンティークなものが好きな人もいるし自動運転車が導入される時代にも旧車が好きな人たちがいる。
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何度も言うが、今後これからの未来はもっとアートな観点が重視されていくのだ。
例えば、建築家の隈研吾さんがデザインした木目調の炊飯器や、草間彌生さんがデザインした水玉模様の電子レンジ、蜷川実花さんがデザインした花柄の冷蔵庫などがあれば、機能ではなくてアートな観点でモノを選ぶ時代になっていく。
アメリカの人たちはホームパーティーをする文化があるので、「自分の家は自己紹介だ」という思想がある。
自分の好きなデザインのモノで囲まれたアートな部屋は、毎日の気分がアガるものであると僕は思うのだ。
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