小松美羽さんの最新画集を「展覧会に行った時に買ってサインしてもらおう」と待っていたのだが、残念ながらコロナ禍において展覧会が開催されることも難しく、また大勢が密集するサイン会を行うのは厳しい状況であろう。
そんな懸念が今後も大いに考えられるので、もう画集を購入することにした。
『小松美羽 大和力を、世界へ』
小松美羽 (著) |
唯一無二の絵を描く小松美羽さんの絵は、か細い身体とは裏腹に、力強くとてつもないパワーを発している。
ライブペインティングでは、どデカいキャンバスを前に縦横無尽に絵の具を叩きつけて描き殴り、己の全身全霊をぶつけて生命と対峙する。
数多くの神獣が描かれた画集は、それぞれの表情が個性的で生きものたちが躍動している。
今まさに神獣たちはキャンバスから飛び出さんばかりのエネルギーを発していて、強く強くこちらの心臓を叩いてくるのだ。
「生きているか?お前、生きているか?」と問われているようで、「俺は生きているぜ!」とガッチリ握手している気分になる。
カラフルな色彩が魅力的で、その神獣が放つ色は、眩いぐらいに神秘的なオーラに包まれて、生命の息吹を感じさせてくれるのだ。
一見、恐ろしくもある神獣たちは、実は愉快なほどに可愛らしい。
その活き活きとした表情は華麗に舞い踊り、ぐんぐんと迫ってくる。
荒ぶる魂は浄化されながら、けたたましく吠える。
大胆に繊細に描かれた小松美羽さんの一筆がオーラに包まれて、放射状に輝きを放ち、日本ならずとも世界へ伸びてゆく。
「大和力を、世界へ」
海外にも小松美羽さんのファンは多い。
日本、大和の世界を描いていることは、大きなポイントである。
小松美羽さんという稀有な存在を最大限に発揮して魅せる優秀なプロデューサーがいるだろう。
彼女が一番輝くことの何たるかを熟知した人が、小松美羽さんの世界観を最大限に発揮して、小松美羽さんが思う存分に華麗に自分の表現をキャンバスに叩きつけて踊る。
小松美羽さんのライフワークでもあるライブペインティングは、まるで彼女が妖精のように見えてしまうのだ。
ずっしりと詰め込まれた作品群は、そのひとつひとつの作品を堪能するのに、何とも贅沢である。
今、この時代からこそ、大切な「大和力」が、鑑賞者の胸を打つ。
生きる力は、おぞましく尊い。
「大和力を、世界へ」届けて欲しい。
小松美羽さんの今後の作品や活動を追いかけていきたい。
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