TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観て、ハマッてしまったので劇場版である外伝を観た。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン 外伝 – 永遠と自動手記人形 -』 姉妹を繋ぐ手紙。 悲哀を通して、心温まる。 監督:藤田春香 出演:石川由依, 寿 美菜子, 悠木 碧, 子安武人, 内山昂輝 |
京都アニメーション制作の人気アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の新たな物語を描く外伝。
外伝となる本作では、良家の子女のみが通うことを許される女学園が舞台である。
未来への希望や期待を失っていた大貴族の跡取り娘イザベラ・ヨーク。
彼女のもとへ派遣されてきたヴァイオレットとの出会いから生まれる物語。
テレビシリーズで演出を担当した藤田春香が監督。
イザベラ・ヨーク役に寿美菜子、テイラー・バートレット役に悠木碧が務める。
2019年製作/90分/G/日本
配給:松竹
白椿が咲き乱れる時、良家の娘のみが通学を許される名門女学園に、元少女兵ヴァイオレット・エヴァーガーデンが学園に派遣される。
大貴族ヨーク家の跡取り娘イザベラ・ヨークは、父親と交わしたある契約が原因で学園生活が苦痛でしかなかったが、ヴァイオレットは彼女の専属教育係に就く。
まさか軽い気持ちで観た『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』にハマッてしまった。
先日、二日間で全13話を一気見して、今回は劇場版である外伝を観た。
繊細で美しい物語を描いていることが素晴らしく心の琴線に触れるのである。
美しい物語であると同時に、戦争による悲劇も描かれており、「人と人との争い」や「戦争で離ればなれ」になることの切なさと悲しみに感情を揺さぶられて、「人と人を手紙で繋ぐ想い」が拍車をかけて感動の波が押し寄せて来るのだ。
外伝では、女学園に派遣されたヴァイオレットが「引き離された姉妹」の「想い」を手紙で結ぶ。
妹の未来を願うがあまりに妹を手放した姉は、自分の未来さえも手放すことになった。最初は皆、ヴァイオレットを羨望するが、ヴァイオレットもまた悲劇を背負っていることを知ることによって心を通わせていく。
今回の外伝でのポイントの大事な要素は、読み書きもままにならない幼き妹が「姉を想い」、ヴァイオレットの元を訪ねて郵便配達の仕事をすることと、姉に向けて手紙を書いて、実際にその手紙を自身で届けに行くことである。
正しくは郵便配達の師匠のバイクの後ろに乗って付いていくのではあるが、自分が姉に届けに行くという過程が描かれていることが外伝の魅力なのだ。
物語の前半部分を「姉が妹を想う」シーンと、後半部分を「妹が姉を想う」シーンに構成して展開されていることが、素晴らしき点である。
両方の想いを知ったヴァイオレットが、まさに「姉妹の想い」を繋ぐのだ。
そんな名作『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の虜になっちまったぜ、ってなところで「カット、カット」。
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