劇場公開当時に観に行った本作だが内容をすっかり忘れてしまい、何だか無性に観たくなったので観たのだ。
『もういちど逢いたくて / 星月童話』 元婚約者とソックリ過ぎる男。 チンケなラブストーリーと残念なアクション。 監督:ダニエル・リー 出演:レスリー・チャン , 常磐貴子 , 星野有香 ,サム・リー |
レスリー・チャンと常盤貴子が主演したサスペンスフルなラブストーリー。
香港を代表する俳優・歌手のレスリー・チャンと、香港でも人気のトレンディ女優の常盤貴子が共演したことで話題になった。
『踊る大捜査線 THEMOVIE』の星野有香、『メイド・イン・ホンコン』のサム・リーが共演。
『ブラック・マスク黒侠』のダニエル・リーが監督を務める。
脚本はロー・チー・リョンと青柳祐美子。
1999年製作/107分/香港
原題:Moonlight Express
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
一流ホテルに務める達也(レスリー・チャン)と瞳(常盤貴子)は香港での結婚生活を間近に控えていたが、交通事故で達也は即死してしまう。
婚約者を亡くした悲しみの癒えない瞳は香港をひとり訪ねて、ホテルのロビーで死んだ婚約者達也にそっくりの男と出会う。
彼の名はガーボウ。香港警察の麻薬捜査官で、仲間の裏切りでガーボウは指名手配の身に・・・。
劇場公開当時に映画館で観たがレスリー・チャンと常盤貴子のラブストーリーであること以外の記憶が全て吹っ飛んでいたので、「観ていない人と同じこと」しか説明も出来ないわけだが何だか無性に観たくなってしまい1999年ぶりに本作を観た。
現在の感覚で観ると、かなり物語も幼稚で三流ラブストーリーと言っても過言ではない。見どころはレスリー・チャンと常盤貴子の共演でしかない。
レスリー・チャンが達也という日本人を演じていることに違和感しかなく、なかなか感情移入することも難しい。
亡くなった婚約者の達也にソックリなガーボウに香港で出逢った瞬間にキス。「んな、アホな」、思い付いても絶対に書かない脚本を書いて、それを一流のキャストで映像化してしまうのだから驚きだ。
その当時は気にならなかったのだろうか観た内容の記憶がないので、「本当にどーでも良くて」忘れてしまったのかもしれない。
亡くなった婚約者とソックリな人間が現れたことで恋に落ちるかね?全然理解出来ない。確かに常盤貴子が恋に落ちるのはあり得るかもしれないが、レスリー・チャンが恋に落ちるのはおかしいだろ。
「あなた、私の亡くなった婚約者に似てる!」と言われて喜ぶ男はいないはず。ましてや自分のことを好きになったわけではなく、婚約者を勝手に投影させているのだから、いい迷惑だ。「お前マジで何やねん!あっち行け!」と言ってしまいそう。だけど相手が自分好みの女性だったら迷ってしまうこともあるのか?いや結局は前の婚約者以上の存在にはなれないし、亡くなった婚約者に嫉妬してしまうだろう。婚約者に似ていることが理由で近付いて欲しくない。
まぁ今回の場合「似ている」レベルではなく、「そのまんま」のヤツが目の前に現れたのだから驚くのも無理はないが。
チンケなラブストーリーはどーでもいいが、アクションシーンも残念ながら大したことがなかった。
ただカッコつけただけのラブストーリーと、カッコつけただけのアクションを見せられたって感じ。何とか観れたのはレスリー・チャンと常盤貴子の共演が興味深っただけ。
う~む、また内容をすっかり忘れてしまうのかもしれない。例え忘れても三度目の鑑賞はないであろう、といったところで「カット、カット」。
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