先月訪れた薬師寺が好き過ぎてデアゴスティーニの日本の古寺仏像DVDコレクション4号『薬師寺』を購入した。
日本の古寺仏像DVDコレクション 4号 (薬師寺)
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日本の古寺仏像DVDコレクション 4号 (薬師寺)
先日観た薬師寺のDVDとは違ったテイストで薬師寺を紹介してくれるデアゴスティーニは、薬師寺の歴史と共に薬師寺を詳細に説明してくれる。
雑誌には「薬師寺境内案内図」が掲載され、ひとつひとつの建物に解説が施され非常に親切で分かりやすい。
薬師寺は、天武天皇、持統天皇、文武天皇と三代の天皇によって創建され藤原京から平城京へ移り、そのあとは火災等で多くの建物を失ったが現在は見事に甦った。
その歴史を遡って知ることが、また薬師寺の魅力を増す。当然のように何百年も前から存在していたわけではなく場所を変えカタチを失いながら、沢山の人々の手によって復興再建されてきたのである。
何とも味わい深い。檀家を持たぬ薬師寺の経営は厳しかったが、高田後胤さんの百万願写経の浄財の喜捨により再建するに至った。そのアイデアとビジネスセンスは凄い。
一巻1000円の写経納経供養料を集め百万巻の般若心経が集まると、金堂再建の約10億円の資金が調達可能になる。そんな前代未聞の方法で写経推進を実行しながら全国各地を巡り講演行脚をしたのだから、少しニュアンスは違う気もするが現在のクラウドファンディングとも言えるのだろうか。
財界や企業の寄付ではなく全国各地の人たちのもとへ自ら足を運び、その悲願を達成させた功績は尋常じゃない。後胤さんの強い意志と行動の想いが届き、きっと仏様の見えないチカラも得られたのではないかと想像する。
僕が魅了された薬師如来像も紹介され、実際に見た時には知りえなかった事柄が語られる。手足の裏にも文様が彫られ、じっくりと鑑賞して拝むこと出来る。
しかしながら当然のことだが、雑誌やDVDで観るよりも実物を肉眼で観た時の感動の方が遥かに凄い。雑誌やDVDは補足のようなもので知識を得るには最適だが、薬師寺に訪れ実際に観て頂きたい。
デアゴスティーニは薬師寺の歴史を知り基本的な知識を得られるので良く出来た雑誌だ。雑誌で読んだ情報と付属されたDVDを観ることで、より深く堪能する楽しみになる。
奈良に訪れた際には是非とも薬師寺に足を運んで欲しい。
もちろん僕も次回奈良に帰省した際には、再び薬師寺を訪れる予定なのだ。
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