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オンラインサロンのメリットと品格。

ンラインサロンというコミュニティの場は、本来とても素晴らしい場であったはずなのである。

オンラインサロンは芸能人やクリエイター、アーティストや表現者にとって自身の活動を広げるオンライン上のコミュニティである(簡単には全てのサロンが該当するものではない)が、基本的には「自分のことを好きな人たちがオンライン上に集まる場」である。

会員は会費を支払い、サロンオーナーはその会費で自分の活動を大きくしていくことが出来る。

「宗教」のようであると言う人もいるが、自分の信者(ファン)が集まるので、間違っていないと思うが、「ファンクラブ」という表現の方が適している。

キングコング西野さんは7万人?だったと思うが、サロンメンバーが存在する。金銭的な面を計算してみても月会費1000円×70000人で一か月のサロン収益は7000万円である。今後も会員数は益々増加していくであろう。

西野さんは、サロンの収益を全て自分のエンタメ活動に使っている。その活動をオンラインサロンメンバーはリアルタイムで知ることが出来て、西野さんの活動を一緒に体験することもある。毎日投稿される有益な情報はメルマガとしての読み物という機能もあり、サロンに入った人たちはそれぞれ自分なりの楽しみ方でサロンに入会している。

 

今回、メリットだらけのオンラインサロンに見えたはずの、気をつけなければいけない点を書いていこうと思う。

 

オンラインサロンの品格

 
直近で、ホリエモンや箕輪康介さんの言動や態度がSNS等で取り上げられている。二人とも、非常に頭の回転が早く行動力もあり有能である。人としても本来、優しさを持った人であると思う。僕は二人とも好きだし、学ぶべき点が沢山ある方である。

ホリエモンはYouTubeの生配信で視聴者から「野菜を食べて偉いですね」という言葉に怒りを露わにして、カメラを数回叩いて視聴者に「死ね!」と連発した。

ホリエモンはSNS等で「肉を磨いたり」、また『WAGYUMAFIA』という最高級の和牛ブランドを世界に広めようと、ホリエモンがプロデュースした店を構えるほど、精力的に「肉」の食による活動をしている。

そんな中、SNSでは「野菜も食べろ」というアンチのくだらないコメントが横行する。ホリエモンからすれば「野菜も食べている」し、そんなコメントは余計なお世話になのだ。そんなバカなコメントが山のように届く中で、今回のYouTubeでの「野菜も食べて偉いですね」に怒ったのである。

僕が見ていて思ったのは、怒ることは全然構わないのだが、カメラを数回叩いたところにヤバさを感じた。「死ね」の連発も良いとされるものではないが、「視聴者」というよりも「カメラマン」が可哀相だなぁと率直に感じたのだ。

お酒を飲んでいたこともあったのかもしれないが、その姿は下品に映るのである。

自分の友達や仲間でも、一緒に酒を飲んで虫の居所が悪くなって、暴言やカメラを叩いたりする人がいれば、正直引いてしまう。「下品だなぁ」と言うのが率直な感想である。

 

また幻冬舎社員の箕輪康介さんは、自信が担当編集する書籍をベストセラー連発させるなど、出版業界で名を轟かせて、メディアで活躍するようにもなった。

箕輪さんは3年前だかの、ライターさんに対してのセクハラと、書籍の話が頓挫したことによる原稿の未払いが問題視された。一番問題なのは編集者という立場を利用したライターさんへのセクハラだろう。

箕輪さんは結婚して家庭もあるが、僕個人は箕輪さんが色んな女性に興味を示して遊んでいようが、本人の勝手だし、仮に誰かと不倫をしていようとも知ったこっちゃないのである。

だけど今回は、相手が自分の編集を担当するライターさんだったというのが、非常にまずかった。ライターさんにとっては箕輪さんにセクハラをされたとしても、強気に断れる立場にない。相手を不快にさせてしまえば、自分の書籍出版に対して影響が生じてしまうからだ。

箕輪さんが他で遊ぼうが勝手ではあるが、編集者とライターさんとの間には一線を引くべきであった。

その後、自分のオンラインサロン内で相手の女性のことを「キチガイだ!」「自分は悪いと思っていない」「俺は反省していない」等、かなり暴言を吐いていた動画が露出されてしまった。

その姿はやはり「下品」であった。

例え、箕輪さん自身の正当な言い分があったとしても、自分の仕事に関わっていたライターさんに「キチガイだ」と言うのは良くない。それがライターさんとの直接の話し合いや喧嘩の中でならまだしも、大勢の人たちの前で言うべきではないし、「自分の味方」であろうサロンメンバーに向けて発信していたのは、あまりにも器が小さい。

箕輪さん自身がセクハラしたことは事実なのであるから、「俺は悪くない」というには無理がある。相手の女性に対しての言い分があったとしても、何パーセントかは自分にも非があるし、自分がそんな言動を発していなかったら起こりえなかった事態である。

また幻冬舎のイチ社員であることの自覚がなさ過ぎた。自身のメディア発信による影響力が大きくなったことで、イチ社員であることを忘れていたのだ。

企業に勤めるイチ社員が暴言を吐いて、相手の女性に対してマイナスになるような態度は良くなかった。

 

前置きが長くなってしまったのだが、僕はオンラインサロンの大きなメリットの中に、気を付けなければいけないことを感じた。

サロンオーナーは、自分の立ち振る舞いに注意を払わなければいけない。サロンオーナーが下品であると、それはオンラインサロンそのものが下品になる。

ホリエモンや箕輪さんの下品な振舞いを「面白い」と勘違いしてしまうサロンメンバーもいるだろう。

例えば、ミュージシャンの矢沢永吉は、自分のファンがライブ中に「ケンカ」をしたり、ライブ会場にて威圧的な態度をとっているファンを排除したものだ。

本来、サロンオーナーは乱れていくサロン内を放置してはいけない。オンラインサロンを純粋に楽しんでいた人たちが離れていってしまう。

質の悪いメンバーだけが残ったオンラインサロンに、新規で参加したい人は減るだろう。

サロンオーナー自身が下品であると、サロン内が乱れていてもサロンメンバーに何も言えない。

「宗教」と言うのであれば、教祖が下品であることが何より信者にとって不幸なのだ。

会社の社長が下品であれば、会社の品格は下がる。

孫正義や大企業の社長が、視聴者に向かって「死ね」や「キチガイ」等と暴言を吐くとは思えない。

売れている芸能人ほど、謙虚であったり、マナーが良いと言われている。

中途半端に売れた芸能人が、調子に乗って勘違いするという。

その中でもキングコング西野さんは、非常に上手く運営していると思うが。

 

そしてオンラインサロン内でも、「距離感」をはき違えたメンバーはいるだろう。人との距離間が図々しくなってしまうのだ。

 

昔の芸人さんやアーティストなんかも破天荒なことをするが、「品」を大事にしていたと思う。常識のワクに捕らわれず好きなことをして突き進むのは良いことだが、現状が軌道に乗っているからといって調子に乗ったり下品になってはいけない。

 

自分の浮かれた言動ひとつで、今まで築き上げたものが、一夜にして消えてしまうのだから。

Photo by visuals on Unsplash

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