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SF革命喜劇『労働者M』を観たのだ。

泉今日子が出演しているので、SF革命喜劇『労働者M』を観たのだ。

『労働者M』

演出 : ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演 : 堤 真一 , 小泉今日子 , 松尾スズキ ,  田中哲司 

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労働者M

 
小泉今日子が出演している演劇を観たくて過去作品のDVDをネットで探してみる。結構色々と出演していたようだが演劇作品はあまりDVD化されておらず、本作の『労働者M』しか見つけることが出来なかったので早速ポチッてみた。

劇団「ナイロン100℃」のケラリーノ・サンドロヴィッチがシアターコクーンに書き下ろして演出した第2弾とのことで、豪華キャストも相まってチケットも完売の大注目された作品だったらしい。

だからこそDVD化もされたのだろう。

期待して観てみたが、正直バカつまらなかった。

しかも3時間半もありやがる。生で観るならばまだ臨場感や感動もあるかもしれないが、DVDで観るには拷問レベル。

現代の自殺志願者の相談所」と「近未来の木星人との戦争後の収容所」の二つの物語が交錯しながら展開されていく。ただでさえ、ちょいややこしい設定の割に不親切な脚本。

「難解である」シュール作品を狙って作るには、多くのキャストやスタッフ、観客を巻き込み過ぎた。自己満足のために気持ちよくなりたいのなら、最小限の規模で好きな人たちと勝手にやっていれば良い。

一番不快に思ったのは下ネタでの笑い。どうしようもない程に下品で最悪な下ネタ。チ〇コもマ〇コもウ〇コも堂々と大声で発する低知能っぷりには拒絶反応しかない。

こんな下ネタどこが面白いのか。ハリウッドザコシショウの方が何百倍も面白いではないか。

どいつもこいつもバカさを強調した単細胞の低知能。

そんな世界観でも唯一馴染んで痛々しく見えない松尾スズキは凄い。

豪華キャスト陣でなければ救いようがない。役者さんたちの達者な演技だけが救いだ。

「どう?この変わった世界観?理解出来ないよね~」とせせら笑う制作側の薄ら寒い勘違いが厄介。

客観的に観る視点もなく、時間とカネを奪う罪の意識もない。

堤真一は凄く良かったし、小泉今日子は出演しているだけで良い。

プロのキャストとスタッフが何とか作品のクオリティーを上げてくれたことに深く感謝。

3時間半も観て、ラストは一体何?笑って誤魔化すなよ。

カーテンコールで観客を困らせてどうするんだ?

特典映像でケラリーノ・サンドロヴィッチさんのインタビューが聴けて「物語をわかることよりも感じることが大切」と「理解出来ない」ことを前提に語られているが、その実験はどうやら大失敗だったようだ。モノ作りで調子に乗っちゃうヤツが陥ってしまうパターン。本人も自覚症状がありながら、意味不明なものを多くの人を巻き込んで作ってしまった。調子に乗るとカッコつけたくなるのが人の性。ほんの一部のファンだけは熱狂してくれるかもしれないが、それがまた恐ろしい悪循環を生む。

単純につまらなかったので、面白い演劇を他にも観たいなぁと思った。

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